B'zの音楽性の変遷を追憶
11thアルバム「ELEVEN」までの時期のB'zの音楽性の変遷について、全体的に、私の印象をお話しようかと思います。興味と時間のある方は、しばしお付き合い下さいませ。
ここでは、アルバム単位で話を進めていこうと思います。それでは、1stアルバム「B'z」から。デビュー当初のB'zは、当時としてはあまり馴染みのない、打ち込みを使ったデジタル・ロック・サウンドでした。今聴くと、ロックというよりダンス系の印象が強いかもしれませんね。この傾向は、続く2nd「OFF THE LOCK」、3rd「BREAK THROUGH」辺りまで見られます。ただ、耳に残るキャッチーなメロディはこの頃から既にありますね。
少し変化が見られるのは4th「RISKY」。ここまでのダンス色は少し影を潜めまして、よりロックなサウンドになっています。ここらでのシャープで軽快なスピード感は、現在のサウンドとは違いますが、私はとても気に入っています。「HOT FASHION」などは、その顕著な例ですね。
5th「IN THE LIFE」では更に変化します。デジタルっぽさは殆ど無くなり、土臭さと言いますか、柔らかさと言いますか、そんなふうに感じられるサウンドです。恐らく、B'zのアルバムの中では一番和やかなものなのではないかと…。「ALONE」をはじめ、全体を通して温かい雰囲気です。
その柔らかい質感を残しつつ、ロック色を帯びてくるのが6th「RUN」。熱いサウンドです。「ZERO」に見られるように、ジャズからの影響も少し出てきていますね。
そして、ジャズ色を最も前面に出したのが7th「The 7th Blues」。タイトルそのままですけれどもね。しかしながら、ジャズを取り入れただけではなく、ロック・サウンドもパワーアップしています。
そういった流れを経て、8th「LOOSE」。ここまでくると、何の躊躇いもなく“ロック”と呼ぶことができますね。というか、“どロック”です。ブルースの風味との混ざり具合もイイです。それが、9th「SURVIVE」になると、より洗練され、より強烈になります。この8th、9th辺りの時期は、爆発的に B'zの人気が高まった時期でありました。それ以前もそれ以降も人気は高かったわけではありますが。この辺りから、確固とした「B'z」というサウンドが成立したのではないかと思っています。
この後、B'zのお二人は一時ソロ活動に入ります。それぞれの独創性を追求した作品を創出し、そして再びB'zとして発表されたのが、 10th「Brotherhood」です。ソロ活動を通して、「B'z」という存在を再認識したような、そんな印象を受けるアルバムですね。アルバム全体を通して一つの作品と考えた場合には、特に完成度が高いのは、この「Brotherhood」だと、私は考えています。
そして、11th「ELEVEN」へ。かなり強烈で、純度の高いサウンドになっています。この辺りですと、オーケストラを用いるなど、壮大さも加わってきていますね。「Raging River」など、大きな展開をする大曲も注目すべき点ではないかと。もちろん、相変わらずロック魂には磨きがかかっています。
さて、ここまでざっと一通り見てきたわけですが、私なりにB'zの音楽というものを総括してみますと、「これほど心に直截に、そして強烈に響くものはない」といった感じでしょうか。
それでは、今回はこの辺で。


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